努力をすれば必ず好きな人の気持ちは手に入るのか。人の気持ちは努力では手に入らないのか?

片思い、告白

努力をすれば必ず好きな人の気持ちは手に入るのか。人の気持ちは努力では手に入らないのか?

 

私は「努力しても人の気持ちは手に入らない」と思っています。ことに、恋愛においては

 

 

一途に人を愛することは、純粋でまっすぐでとても美しく素晴らしいことのように思われがちです。恋愛ドラマでは、一途に思い続けた気持ちが相手に伝わって、紆余曲折ありながらもハッピーエンドとなることが多いですね。

 

 

でも、一途な片思いって実るのでしょうか? 

 

 

立場を逆にして考えてみましょう。ものすごく一生懸命に気持ちを伝えられても、こちらがどうしても異性として好きになれない人っていますよね。

 

 

一方でまったく相手にされなていないのに、死ぬほど惚れちゃう人がいる。

 

 

人を好きになるのって理屈ではなくて、本能というかDNAのレベルで好きか嫌いかを瞬時に判断している気がしてならないのです。

 

 

・一途な片思いを成就させた芸能人カップル、これってどこまで本当なの?

 

 

振り向いてもらえなくても果敢に挑み、気持ちをゲットして結婚した。その話で有名のなのは山本耕史さんと堀北真希さんのカップルでしょう。

 

 

山本さんは、6年間も堀北さんを思い続けていたというんですね。

 

 

初共演は2009年のドラマ『アタシんちの男子』。そこで彼はビビビッときて、電話番号を聞いたそうです。

 

 

全然関係ない話なんですが、『アタシん家の男子』には、山本裕典くんという俳優さんも出ていて、その頃JUNONという雑誌で裕典くんを担当していた私は、撮影現場に何度か取材に行っていました。現場で堀北さんや山本さんを見かけていたので、あのドラマが出会いのきっかけだったと知った時には、ちょっと感慨深いものがありました。

 

すいません、どうでもいい話でした( ^ω^ )

 

もとい、ドラマの現場で山本さんが堀北さんに電話番号を聞いたという話でしたね。彼女が教えてくれたのは事務所の電話番号だったといいます。その後、2010年にはまたスペシャルドラマ『わが家の歴史』で共演するチャンスがあり、この撮影がすべて終わった日に山本さんが「みんなで飲みに行きませんか?」と誘ったところ、「行きません」と速攻お断りされたそうです。

 

さらに2015年には、舞台『嵐が丘』で共演。この時は40通もの手紙を渡して、猛アタック。返事は一通もこなかったし、連絡先を聞いても教えてもらえなかったので、「せめて俺のを教えさせてください」と渡したとか。

 

するとその夜、LINEが来た。
『真希だよ』

 

そして、彼女が仕事で京都入りするのを聞きつけて、指輪を持って「勘で新幹線を取った」その時、彼は“乗っていたら運命”だと信じたそうです。と、乗っていたので、「交際じゃなく、結婚してください」と言ったら、彼女からYesの返事がもらえた‥‥というのがいきさつです。

 

私はこれを報道で知った時に「ストーリーが出来過ぎている」って思ったんですよね。これは清純派女優、堀北真希のイメージをいかに傷つけずに結婚させるか。その情報操作をするために、かなり脚色された作り話ではないかと。

 

なぜ、そう思ったかというと。

 

小雪さんと松山ケンイチさんの時もそうでした。映画の共演で出会ったふたり。松山さんが一方的に惚れてしまい、おつきあいまでに4回コクってフラれています。小雪さんが、「あなたみないなひよっこに私の相手がつとまるかしら」という名言を吐いたという報道もあり、それでも果敢に挑んでくる彼に次第にひかれるようになっていったそうです。

 

 

松山さんと小雪さんの結婚が決まり、この二人のなれそめが報道された時に、ワイドショーでテリー伊藤さんが言ったコメントが、私はすごく印象的でした。小雪さんの女優をイメージを崩さないように、松山くんは自分が一方的に惚れたということにしてるんだろうなぁ」

 

 

このテリー発言を聞いて「なるほど」と唸った私は、山本さんと堀北さんのなれそめにも「出来過ぎ感」を感じてしまったわけです。

 

 

・片思いにおける事情

 

 

何度も告白されたら、それはうれしい。気持ちが動くことはあるかもしれない。

 

 

だけどね。

 

 

B男くんは、ずっとA子さんに片思いをしていた。でも、A子さんはC夫くんが好きで片思いをしていた。B男くんは何度も何度もA子さんに懸命のアタック。C夫くんが好きなA子さんは、その度に「ごめんなさい」を繰り返してきた。しかし、あまりの熱心さと情熱にほだされ、A子さんの気持ちも少しずつ動いていって、「私を幸せにしてくれるのはB男くんのような人なのかもしれない」と思うようになってきた。

 

 

そこでB男くんに11回目の告白された時に、つきあうことをOKした。

 

 

ところが、OKした翌日にC夫くんに「つきあってほしい」と告白された。そしたら、あんなに努力を重ねたB男くんは、瞬殺ですよ。A子さんは、ずっと好きだったC夫くんとつきあうでしょう?

 

 

それが、恋愛ってもんじゃないですか?

 

 

あ、でも、C夫くんが出てこなければ、二人のおつきあいは始まったかもしれない。それで結婚まで進展したかもしれない。この場合は、一途な片思いが成就した例になるでしょう。

 

 

そういうカップルも世の中にいるでしょうね。そう考えると、一概に「恋愛における努力は無駄である」とは言えないかもしれません。努力をしたら結果がついてくることもある。

 

 

 

・自分が異性に好意を寄せられているな、ってわかりますよね

 

 

私は結婚相談所をやっていまして「最短」で「結婚」をしていただく「最短結婚プログラム」というのをウリにしています。

 

 

「最短結婚」したい人には、“未来の見えない片思いに時間を費やすことは、無駄である”と説いています。もっと無駄なのは、“振られた相手執着する”こと。

 

 

なぜ片思いに時間を費やすことが無駄なのか。

 

 

それは、こちらは片思いしているつもりでも、相手にはこちらの好きだということが伝わっているはずだから。

 

 

たとえば、会社に好きな人ができたとします。と、こっちは相手を意識しだすから、何かにつけその人に対しては好意ある特別な態度を示すわけですよ。それって、絶対相手に伝わっている。

 

逆のこといえば、「あ、この人、もしかして私のことが好き?」って、わかりませんか? そうした好意を感じた時に、こちらも向こうが好きだったら寄り添っていく。誘いに乗って二人の距離を縮めて、いわゆる両思いになる。

 

 

だけど、その相手を異性として好きになれなかったら、わざと鈍感を装って、気づかないふりをするでしょう?

 

 

気づかないふりをしていたにもかかわらず、ある日、思い詰めた表情で、告白されてしまったらその時は、「ええ〜? そうだったの。ごめんね。今は仕事をがんばらないといけない時期だから、誰ともつきあえないんだ」とか、「私には、叶えたい夢があるから、今は恋愛することは考えられないの」とか、相手が傷つかない理由を探す。「そうだったのね。私、あなたの気持ちに今気づきました」という顔をして、お断りをするんですよ。

 

 

中には、本当に気づいていない人もいるのでしょうか? 青天の霹靂、的な。それってかなりの鈍感力ですよね。

 

 

・片思いは妄想の始まり

 

 

片思いは、どうして美化されるのでしょう。私には、わからない。

 

 

片思いというのは、常に相手の気持ちをこちらが想像している恋ですよね。最初は、“あの人は私をどう思っているんだろう”から始まるのだけれど、“あの人はこういう性格だから、今告白してもダメかもしれない”“でもこっちをチラチラ見ているから、もしかしたら相手も私を好きなのかもしれない”“今日私に話しかけてくれたのは、私に気があるからだ”“あのやさしさは、私にだけ向けてくれた特別なものだ”どんどん思いを嵌めこんでいって、違った人間像を作り出してしまうことが多い。

 

 

想像はいつしか妄想となり、嫉妬となり、狂気となり、ストーカー化することもありますよね。

 

 

ストーカーにはならなくても、占い師のところに行って占いオババに、「あなたが思い続けれは、春には彼があなたのよさに気づくわよ」とか言われた日にゃあ、それを信じて半年間も待ち続けたり。

 

 

人を好きになっている時は、アドレナリンが大量発生しているから、ありあまる恋のエネルギーを発散する場所が見つからず、婚活神社やパワースポットを訪ねてしまったり。これは、女子に多いパターンですね。

 

 

片思いを「それもりっぱな恋愛」と言う人がいますが、片思いは恋愛ではないですよ。恋愛って二人でするものですから、相手とかかわって成立するんです。

 

 

相手を一途に思うというのは「相思相愛」時のみ有効。でも、相思相愛というのは、相手の気持ちと自分の気持ちが同じ量ということですよね。

 

 

それもありえないですね。

 

 

相手をどのくらい思っているかなんて、その量はそもそも測れないんですから。身長何センチ体重何キロみないに、数字で計測できるといいんですけどね、愛情が。

 

 

まとめ

 

努力をすれば好きな人の気持ちは必ず手に入るのか。人の気持ちは努力では手に入らないのか?

 

書いていくうちに思ったのですが、もしかしたら「努力すれば人の気持ちは手に入る」のかもしれません。「必ず」ではないけれど。

 

 

でも、それはとても可能性が薄いことだし、時間もかかる。

 

 

人を好きになるってまずは片思いから始まるんですが、片思いの時間を短くしても長くしても結果は変わらない。

 

 

前出の例のように、告白して何度も振られるというアクションを起こしていれば、結果をいい方向に転じることができるかもしれないけれど、なんのアクションもせずに半年、1年と費やしてしまうのはやっぱり時間が無駄のような気がしでならないのです。

 

 

以前、ある女性に片思いの相談を受けたことがありました。彼女は32歳。気になっている男性に1年片思いをしているというのです。

 

 

私の恋愛スタンスは

 

 

その1 片思いは時間の無駄 

その2 気持ちは言葉にしないと伝わらない

その3 伝えてダメなら、ハイ、次へ!の精神

その4 人の気持ちは努力しても手に入らない

 

 

なので、それをお伝えしらた、「あ〜あ、鎌田さんに相談しなければよかった。相談して損した」と言われました。

 

 

何が損だったのかわかりません(笑)。

 

 

結局恋愛の仕方というのは、人それぞれ。考え方も、人それぞれ。どんなに悩んでいても、答えは自分が持っているんですね。

 

 

だから、努力をすれば必ず好きな人の気持ちを手に入れることができるのか。人の気持ちは努力では手に入らないのか? の答えは、人によって違うのかもしれません。